たくさんありすぎてどれを見ていいかわからない、クレヨンしんちゃんの映画。
今回は、クレヨンしんちゃんの大ファンである6歳の息子が、すべての映画を見た上で選んだベスト3と、大人が見て面白かった映画ベスト3を紹介します!
ぜひクレヨンしんちゃんの映画を見るときの参考にしてください!
6歳の息子が実際に見て選んだおすすめ作品!
オラの引っ越し物語~サボテン大襲撃~
しんちゃんがメキシコに引っ越してしまい、メキシコで怪物サボテンに襲われるパニック映画。
これはなんといっても『引っ越し』というキーワードが子どもの心に響くらしく、「しんちゃんが引っ越してしまう!」と上映前からずっと気にしていました。
引っ越し、友達との別れ、新生活、怪物パニック…
子どもの心をわしづかみにする要素が満載で、大人が見てもおもしろい、とてもよくできた友情もの&パニック映画です。
モーレツ!オトナ帝国の逆襲
2001年というだいぶ古い作品なのですが、いまだに「一番の傑作」とよく表現される『オトナ帝国』。
ぼくは残念ながらそんなにピンとこなかったのですが、大人たちが敵に操られ『いつも子どもの味方であるはずの大人が敵になる』というシチュエーションは息子の心にとてつもなく大きな衝撃を与えたらしく、「あれまた見たいな!」と何度か見返した一本です。
確かにぼくも子どものころなら、ひろしやみさえが冷たくしんちゃんを捕まえようとするシーン、ものすごい衝撃を受けたはず…。もちろん最後はハッピーエンドですよ!
古き良き時代へのノスタルジーが込められた作品でもあるので、大人にも人気が高い作品です。
バカうまっ!B級グルメサバイバル!!
大人にはなにがおもしろいのかさっぱりわかりません(笑)。
『B級グルメ』消滅の危機にあたり、狙われし『伝説の焼きそばソース』を守り職人に届けるしんちゃんたちのお話ですが、気づけば息子はまたこれ見てる、というくらい何度も見返しています。
料理シーンも豊富で料理好きには嬉しく、肩の力を抜いて楽しめる典型的な娯楽作品で、質のいい笑いもたくさん織り込まれていますから、「見て笑って楽しむ」しんちゃん映画では最高の一作と言えるのかも知れません。とにかく息子の大のお気に入りです!
大人のおすすめ!
ここから先は、大人が見ておもしろかったクレヨンしんちゃんの映画を紹介します!
踊れ!アミーゴ!
ジャック・フィニイの伝説的SF、『盗まれた街』を下敷きにして繰り広げられるパニック・ホラー。
超名作SFをテーマにしているからこそ、序盤の盛り上がり方は異常で、ぐいぐいと画面に引き寄せられてしまう面白さがあります。
しかし途中からの盛り下がり方もすごく、後半からはいまいちだったのですが、序盤は素直に「おもしろい!!」と子ども以上に夢中になってしまいました。
ちなみにこの脚本を書かれたもとひら了さんは、『ドラえもん のび太のパラレル西遊記』などの傑作を生み出した才能のある方であり、この作品を最後に引退し、現在は僧侶になっています。
まさか僧侶になってしまうとは…数多くの製作まわりのエピソードも含めて、ものすごく興味深い作品です。
超時空!嵐を呼ぶオラの花嫁
クレヨンしんちゃんが、タイムスリップしてきた『将来のお嫁さん』に導かれて未来へとワープし、未来のお嫁さんと未来の自分を助けるため活躍するSFもの。
これは妻と興味津々になって見た作品で、特に幼稚園のメンバーが大人になったらどうなっているのかなど、本編そっちのけで気になってしまって目が離せません。
風間くんはああなって…まさおくんはこうなって…かすかべメンバーの未来の姿は一見の価値ありでした。大人が特に楽しめる作品です。
アッパレ!戦国大合戦
これは息子にとっては特に反応がなかったのですが、大人が見ると泣いてしまったタイムスリップものです。
しんちゃんだけが戦国時代にタイムスリップし、ひろしとみさえに宛てて手紙を出すのですが、自分の子どもがたった一人で過去にいるとわかったら、もういてもたってもいられません。
「しんのすけがいない世界に未練なんてあるか!!」というひろしのセリフは、我が家含め世のお父さんお母さんの胸を打ち、実写版にもなりました。
『オトナ帝国』の翌年発表されたものですが、この2作は全作品中の中でも高く評価されており人気があります。
おすすめできない作品
正直に素直に、おすすめできない作品も書いておきたいと思います。
歌うケツだけ爆弾!
いまやPTAからの苦情により放映できなくなった『ケツだけ星人』が本当に宇宙から襲来し、なんやかんやでその爆弾がシロのお尻にくっついてしまった…という爆弾SFもの。
お話自体はおもしろいのですが、エッチなシーンがとにかく多く、あまり子どもに見せたくないなという感じの作品でした。
そもそも親といるときにエッチなシーン見せたら、変に気まずくてかわいそうでしょ!ぼくも幼少期、テレビで変なの流れて気まずい空気になったこと、何度もありましたよ!
子ども映画はファミリーで楽しませてほしいと思ってしまうので、この映画は何度も見たくないなと思ってしまう作品でした。
ただ、過去作品は確かに下品なものも多いのですが、2010年代に入るとかなりコンプライアンスを意識しており、ファミリーで見ても安心な作品が多くなっています。しんちゃんも世の中の流れに合わせて洗練されているということですね。