財布の中で増え続けるポイントカード!決して1枚にまとめられない理由とは!?

買い物をしていると、財布の中に次々と増えていくポイントカード。

コンビニで少し買い物をするだけでも、ナナコ、ポンタ、Tカードと、めまぐるしいほどにポイントカードが増えていきます。

スーパーに行ってもポイントカードを貰いますから、なんやかんやで気づいた時、財布の中のお金の量よりもポイントカードのほうが多い、財布がポイントカード入れになっていることもよくあります。

各社ごとに違うカードも実にややこしい。

ぼくも先日、コンビニで買い物をして「ポンタで!」とPontaカードを出したところ、「ここはファミマです」三葉虫を見るような目で告げられたことがあります。

このように複雑化するポイントカード。

なんでこんな便利な時代に、ひとつのカードにまとめないのか!?

また、ネット等で電化製品を買うだけでも、『Amazonポイント!』『ヨドバシポイント!』『ヤマダポイント!』『ビッグカメラポイント!』と、ポイントだけで複雑に分かれすぎていますが、なぜ全部で使えるポイントを導入しないのか!?

今回は、生活の中で困るポイントカードやポイントの不思議について解説いたします。

ポイントカードが存在する理由

1. またお客に来てもらうため

ポイントカードが存在する理由として、まず最初にあげられるのがこれです。

「あそこのポイントが溜まってるから、今度の買い物はあそこにしよう」

「もう少しでcardがいっぱいになるからあそこで食べよう」…

これらの心理で、お客が自分の店を選んでくれます。ですから店はポイントカードを発行するきっかけになります。

ぼくが学生時代、ポイントカードブームが起こり、行きつけの古本屋でも店主が真似をしてポイントカードを作ったことがありました。

しかしこの古本屋ポイントカード、何円によって何個のはんこを押すかが曖昧で、店主の気分次第でたくさん押してくれるため、機嫌がいい時には1面まるまる1回の買い物だけで押してもらえるなんていうこともありました。

これによって、店主の顔色をうかがって本を買うという奇妙な購入方法が続出し、ぼく自身も2、3面分は余分に押してもらった経験があります。その古本屋はつぶれました。

けれどもこのポイントカードが面白くて、ぼくはブックオフよりもこちらの古本屋に通っていたので、そういう効果もポイントカードにはありますね。

ちなみにポイントカードの起源は、81年にアメリカン航空が導入した『マイレージ制度』にあると言われています。飛行機に乗ってマイルを貯めようというもので、飛行機が必要な広いアメリカで、アメリカン航空のリピーターが増えました。

2. 払わなくてもいいお金が儲かる

この考え方は経済学的な考え方になってくるのですが、ポイントカードを発行すると、お店はお金を得するのです。

たとえば電気屋さんで家電を売っているとして、「Amazonよりは高いけど、ポイント10%なんで、ポイントを入れたらトクですよ!」という品物があったとします。

もちろんお店は10%分のお金を損するわけですが、このポイントカード、全額使いきらない人がかなりの数いるのです。

お客がポイントカードを使いきらない場合、そのお金はまるまる企業の得になります。

「偶然の結果による、せこい得じゃないか!」と思われるかもしれませんが、いま日本でポイントカードによって動いているポイントは、なんと総額5000億円分にものぼります。

4億円の宝くじに1250回当たるような金額です。当たりすぎて疲れるレベルです。

これだけの金額が日本で動く市場ですから、当然どこの企業も進出するといえるでしょう。

3. 個人情報を確保できる

実は、ポイントカードを発行するのはこれが一番大きな理由だといえます。

ポイントカードは、知らないうちに個人情報を収集することができるのです。

お客が何歳か、男性か女性か?なにを欲しがっていてなにが売れるのか?

こんな情報は企業がのどから手が出るほど欲しい代物ですが、何の苦労もしなくても、お客がポイントカードで勝手に教えてくれるのです。これほどいいシステムはないと言えるでしょう。

現在、Tカード加盟店などは続々と増え続け、コンビニからレストラン、ビデオ屋から雑貨店まで、ありとあらゆる業種に浸透しつつあります。

Tカードはどこでも使えるので、「またうちのお店に来てほしいからカードを発行した」という理由にはなりません。Tカードが使える他のお店に行くことが可能です。自分の店で貯めたポイントを他店で使ったり、またはその逆が起こったりもします。さきほど解説したようなポイントカード本来のメリットがないのです。

これは、個人情報を収集するためにポイントカードを発行しているからというのがその理由に当たります。

なぜ個人情報を収集したいのか

現代社会では、個人情報を制したものが市場を制するといっても過言ではありません。

どこの企業でも個人情報を手に入れることにやっきになっています。

特にTカードなどはさまざまな業種を巻き込んでいることが優れていて、個人の情報をさまざまな流れで獲得することが出来ます。

20代男性は、スーパーでドリンクを買った後、本屋のジャンプを買い、TSUTAYAで人気の映画を借りて、スマホゲームに3000円課金し、ネットショップでスマホのアクセサリーを買った…などということが完全な形で把握できます。

そんならドリンクにスマホゲームの『当たりクジ』つけたらもっと買うだろうとか、この映画とスマホアクセサリーをコラボしたろとか、さまざまな方法を考えられるわけですね。効果的な戦略を練ることが出来るわけです。

大阪に本社を持つ電気店『ジョーシン』は、大阪人なら阪神タイガースが好きだろうという誰でも分かるリサーチをもとに、阪神タイガースセールをよく行っています。

しかし阪神タイガースは、虎でありながら三毛猫なみの戦闘力しか持たないために、よく優勝を逃すものの、優勝すれば『猛虎優勝』セール、優勝しなくても『猛虎ありがとう』セールと、もはや阪神関係なくセールがしたいだけであり、客もそれを分かっていながら、とりあえず安いから興味ないけど行っとこと利用しあっている場面もありました。

現在の日本で、個人情報の収集をせず成功を収めている企業はありません。個人情報はこの世で最もお金を生むデータなのです。

クレジットカードなども当然この方法で、多くの個人情報を自動的に収集する仕組みになっています。

ファミリーマートが、すでにファミマカードがあるにも関わらず、その上からTカードを提携したのはこのような理由によるものです。自社のみのデータだけではなく、他社も含め、『どんな環境の人が、どのような流れで他社商品と自社商品をどう買っているか』などの複雑なデータを収集したいからです。

ポイントカードでどこまで売上が上がる?

ポイントカードは、最初に挙げたような理由から、単純効果としてもリピーターを生み出すことができます。

東京・世田谷区の烏山商店街では、商店街だけで使えるポイントカードを発行しました。

商店街などは今や斜陽産業で、イオンなど大手スーパーにすべて客を取られてしまっているわけですが、この商店街で作り出したカードは実にユニークでした。

商店街の買い物だけではなく、街の中で掃除などのボランティア活動を行うだけでもポイントがもらえる。それだけではなく、商店街の銀行でお金を入金するだけでもポイント。

烏山商店街は活気づいており、全国から注目されています。

Tカードなどに代表される、異業種同士の情報を集められる仕組みは、ポイントカードだからこそ展開できるものだと言えるでしょう。

メガネスーパーでは40代以上の客が多かったため、若者を取り入れるためにTカードと提携したところ、かつてないほど売上が上がったり、TSUTAYAにスーツの青山の広告を貼ることで、客足が増えるなどの効果がありました。

また、『お金に賞味期限をつける』という方法を実現できるのがポイントカードでもあります。

肉や魚は賞味期限があるために、貯蓄することができず、誰もが使い切ります。

ではお金は?お金は永遠に貯め込んでおくことが出来ますが、『もしも賞味期限があったら』、腐る前に必ず使いませんか?

ところで、楽天市場や大型家電店などのポイントには『有効期限』があるのはなぜでしょう…?

このように、ポイント制を導入することにより、本来存在しないはずのお金の賞味期限を生み出し、「お金を使おう!」という意欲を作り出すことが出来ます。

こういった考え方を行動経済学というのですが、よくよく考えれば騙されているような気がしても、ついつい行動してしまうという人間の心理を巧みについており、ぼくはティーンズにはこういうことを学校で教えてほしいと願っています。

ただし、表の面ばかり見ていると薄っぺらくなるのは事実ですが、裏側ばかりのぞいても、なにもかも疑うような卑屈な人間になってしまうと思います。

そういうことも踏まえて、表を楽しみ、裏のからくりも知って危険に近寄らず、どちらも内包できるような血の通った学問を学んでもらうことが、本当の課題であるといえるでしょうね。

まとめ

ポイントカードシステムは現在、客にとっても企業にとっても利益がある、今後も決してなくならないものだといえるでしょう。

すべてをひとつにまとめられたら理想ですが、その役割を担おうと必死になっているのがクレジットカードで、ポイントカードと住み分けが行われている以上、なかなか難しいといえます。

こうしてまだまだぼくたちはたくさんのポイントカードを財布に入れて買い物をしなければなりませんが、今後義務付けられるマイナンバーの導入にあたっては、国民全員が電子カードを使って商品を購入するというものになるだけに、ポイントカード一体化に向けて大きな動きがあるだろうと考えられています。

とりあえずぼくはこの記事を書くきっかけになった、引越し先にセブンイレブンがなくファミマしかない事実にあたり、ナナコカードとTカードを混ぜろ!!ということを主張したいですね。

コンビニに行かなければいいと言われそうですが、奥さんに突然お使い頼まれたらどうすんの!?

世の中の夫の大半はパシリでできてるんだから!!パシリ専用ポイントカードもよろしくお願いします!

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