こんな時こそ、アナログ・ロック
今の若い世代にはデジタル・ポップが受けているようで、町を歩いているとデジタルサウンドばかりが耳につきます。
生の楽器をうるさく鳴らす時代は終わってしまったの!?
ノー・モア・アナログロック!?
いやいや、きっと聴いたことないから興味が持てないだけです!
今回は、聴いてみると生の迫力にしびれさせられる、かっこよさすぎて誰でも聴きやすいハードロックをご紹介いたします!
IRON MAIDEN 『Aces High』
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今の若い子達が見ると、
なんだ?この古着屋アイテム全装備のダサいおっちゃんたちは?
と思ってしまうかも知れませんが、IRON MAIDENが流行った頃はこんな感じだったの!
これで流行の最先端やからね。先端にしては丸すぎると思うだろうけど…。
日本語にして『撃墜王が超興奮してる』というタイトルのこの曲は、歌詞を戦闘機のパイロットに例えたハードロック。
『飛ぶために生きて、生きるために飛べ!』というサビに、突撃的なメロディがよく似合います。
聴いてるとうっかりノリノリになってしまい、ドライブ中にこの曲を聴くと崖から落ちてしまうとまで言われるほどの疾走感あふれる一曲。
ちなみにL’Arc~en~Cielの『ドライバーズ・ハイ』はこの『エイセス・ハイ』に影響を受けて作られたんですよ!
え!?ラルク好きもオッサンだって!?そうか…ぼくはどっちもオッサンだったのか…。
ちなみにIRON MAIDENはアルバムタイトルもすごいものがあります。
『魔力の刻印』
『頭脳改革』
『鋼鉄の処女』
そしてベストアルバムが『魂の書』。
ひとりでファイナル・ファンタジーしてるんかな?
ゲームでも呪いのアイテムにしかつけたらあかんと思われる名前を、平然とアルバムにつけるこのセンス!
しびれるねえ~~、そのセンスで近寄ってきてほしくないけど、すごくいいねぇ~!
若い世代にも聴きやすい、まさにハードロックの入り口です!
BON JOVI
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この方も、いい曲が多すぎてどれを選んでもこれが足りないという感じになるのですが、CMでも使われているこの曲から紹介します!
『It’s My Life(これが俺の人生)』。
昔、ドライブで音楽を流していた時、奥さんがこんなことを言い出しました。
「わたしあの曲がいい!イッツ・マイ・ベイビー!!(『これが私の赤ちゃんだ!』)」
奥さんは一体なにを言っているのかと思いましたが、見て分かる通り洋楽を聴き込んでいない奥さんにも愛される名曲です。
急に奥さんの話を挟みましたが、ジジイなので許してください!
最近の若い子も、twitterとかで『相方の~』とか『彼ぴっぴの~』の話とかしとるじゃろ!
ジジイにも、『奥方の~』とか『奥ぴっぴの~』とか話させて下さい!ジジイなんで害はないんで!!
BON JOVIは全体的にライトなハードロックなので、洋楽が苦手な奥ぴっぴでも聴きやすいんですよね。洋楽初心者はここから入るといかも知れません。
歌詞もすごくよくて、胸に響きます。
『これが俺の人生だ、
俺は永遠に生きるわけじゃない!
だから命ある今を生きたいだけなんだ!
俺の心は、開かれたハイウェイだ!』
開かれたハイウェイなんて表現、邦楽ではなかなか出てこなくてしびれますね~。
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BON JOVIは1曲だけでは足りないので紹介したいです!
『You Give Love A Bad Name』。
ジジイにはかっこよさすぎて鼻血が出るレベルですが、お若い方にとっては、
なんだ?このオッサン達、頭がモップじゃねーかと思われるかも知れません。
誰の頭がマイクロファイバーだって!?
IRON MAIDENといい、この時はこれが流行ってたから!!
ライブ会場に集まるファンの頭も全員モップで、会場をさかさまにしたら巨大なルンバになるからね!
この歌は悲しい恋愛がテーマですが、歌詞もまたしびれます。
『これは愛なのか?
それとも君が決めた配役を、俺が演じただけ、
愛はそんなゲームだったのか?
君は愛に、汚名を着せた』
愛にBAD NAME(汚名)ってなかなか出てこないと思うんですけど、発想がすごいと思います。かっこいいなぁ~。
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もうひとつBON JOVI紹介したいんだけど、いいに決まってるよね!
『Livin’ On A Prayer』。
恐らくBON JOVIで一番有名な曲ですが、やはりこれは外せないと言えるでしょう。
この歌のテーマは、めっちゃ貧乏で報われないカップルの話です。
いきなり最初から『組合のストライキで給料がもらえなくなった』とか、『彼女は食堂で働き、好きなものも飼わずにふたりの生活費にあてている』とか、ニースキャスターでやってくださいと言いたくなるような内容が続きます。
苦しい毎日でも、神に祈り合って、手を取り合って生きていこうという極貧ソングで、これがアメリカでは応援ソングとしてヒットしたそうです。
現在の日本でも格差社会が訪れていますが、歌詞を見ていると演歌に通じるような部分を感じますね。世界的に長く愛されています。
他にもBON JOVIは名曲が多すぎて、洋楽の入り口にはぴったりです。
ちなみにルックスもイケメンです。
Aerosmith 『I Don’t Want to Miss a Thing』
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この曲は映画『アルマゲドン』の主題歌にもなりましたし、かなり有名で誰でも聴きやすいと思います。
ボーカルのスティーブン・タイラーは、ほぼ宇宙人というルックスでめちゃくちゃねじれて伸びやかな歌をうたう、ロックンローラーの憧れです。
超ハードロックな曲が多い中、この曲だけは正統派ラブ・バラード。
歌詞も「瞳を閉じたくないんだ…お前を逃してしまうから…」と、急に『らいおんハート』みたいなことを言い出しています。
昔からのファンには、「え!?いつもと違う!」という衝撃が走りましたが、これがAerosmith唯一のビル・ボード1位なんですよね。
そして、やっぱりスティーブン・タイラーの歌う正統派ラブソングもいいなぁ~と思ってしまいます。
Aerosmithのヒットソングは、洋楽に慣れていないと入りにくいかも知れませんが、この曲は文句なしに誰もが永遠に楽しめる名曲です。
BEATLES
最後にBEATLES紹介しようかな…。
本当は最後にエリック・クラプトンを紹介したかったの!
大御所ロックで締めたかったんですけど、この人、YouTubeに公式チャンネルないんだよね!
いまどきヒカキンですら公式なのにクラプトンはないとは…!
気を取り直してBEATLESにまいります。
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BEATLESはありとあらゆる音楽のルーツのようなテイストを持っておりまして、BEATLESを聴いていると音楽全体を楽しめるという感じです。ハードロックに通じるテイストも持っていますよ。
しかしこの曲、『Hello,goodbye』はめっちゃふわふわした曲なんですが…
公式動画にはいいのがなかったんじゃよ!!6曲しか載ってないし!!
でもこの曲はとてもきれいで素敵です。
歌詞も大好き。
『君とぼくとじゃあ 言っていることが正反対
君はさよなら、ぼくはハロー
どうして どうして どうしてなんだい
オーノー どうしてなんだい』
この歌詞5歳かなと思われた方もいらっしゃるかも知れませんが、このピュアな歌詞と素朴なメロディ、なんだか知らないけどめちゃくちゃに心に響きます。
青春だねぇ~。彼女とのうまくいかないスレ違いを歌っていますね。
やっぱりBEATLESは素敵ですね…。
ファッションがお笑い芸人みたいなのは目をつむってください。
我々が言わなくても、一番恥ずかしいのは彼らです。
今回は、洋楽を聴かない方にも聴きやすいかっこいいハードロックから紹介しました。
いろいろと、あれも足りないこれも足りない、BON JOVI好きの趣味に走ったなどありますが、これを機会に新しいジャンルの音楽を聴いてみていただけたら嬉しいです。
ぜひ、デジタルポップ全盛期のいまだからこそ、ぼくらジジイのアナログ世界へ入ってみてください!!
思った以上の素晴らしさと加齢臭があなたを待っています!!