まじめにやっているの?
全世界で販売されているミュージシャンのアルバムの中には、「ほんとにそれかっこいいと思ってるの?」「なんでこんなものを物流にのせたの?」と言いたくなるようなおもしろダサいアルバムがあふれています。
ほんとにこれまじめにやってるの!?
今回は、世界のおもしろダサいアルバムジャケットを集めてみました!
『Fire & Ice』 イングヴェイ・マルムスティーン
インギ様と呼ばれ、その変わった性格とギターテクニックがファンに長く愛されている、スウェーデンのミュージシャンです。
ジャケットからして、かなり変わっている方なのがわかりますね。
ちなみにこのアルバムが、インギ様が初めてオリコンチャート1位を獲得したアルバムでもあります。この時インギ様は、
「初登場1位、嬉しいよ!」
とコメントしていたものの、翌週には93位にまで下がり、
1週間で100位近くランクを落とした唯一のアルバムとして、いまだその記録は破られていません。
更にこの方、異常なほど口が悪い上、ものすごく器が小さく、
器のレベルがペットボトルのフタかと思わせるような言動が数多く見られます。
「ソウルメイトだ!」と認め合っていたジョー・リン・ターナに対しても、最初のうちは
「彼しか考えられない」「彼だけだ!」「彼が最高!」
とインタビューで褒めちぎっていたものが、ちょっと何かあると全人格を嫌いになるといういつものクセが発動し、
「今度の曲に、あんな奴の手はなにひとつとして加わっていない!」
「あいつは最低だ!」
「一緒にツアーするのも苦痛だよ!」
「ソウルメイトが聞いてあきれるぜ!!」
と悪口を言いたい放題する始末。
「俺以外の人間はみんなクズ」というセリフは末代まで語り継がれるレベルです。
また、貴族の血を引いているそうで、よく「俺は貴族」ということも公言されています。
『トリロジー』というアルバムでは、
ギターでドラゴン倒そうとしています。
あなたがおもしろジャケットの優勝でいいよ。なにひとつとして文句ないです。
『ファイアーボール』 ディープ・パープル
この人達、変な人じゃないよ!!
と、どれだけフォローしても虚しく空回りするレベルのジャケット。
ディープ・パープルはめちゃくちゃかっこいいんだぞ…! アルバムも全世界で1億万枚超えてますし…。ギタリストであるリッチー・ブラックモアは世界的に愛され続けています。
ほんと、なんていうか、もっと愛されやすいジャケットにしたらよかったんですけどね…。
宇宙空間を旅する毛むくじゃらみたいなデザインやめてほしかった…。
でもほんといいアルバムです! なんの説得力もないけど!(笑)
『解決』 崔健(ツイ・ジェン)
いま、なんか笑いませんでした!?
ぼくの気のせいですか!?
この方は中国ロック界の父と言われる、ツイ・ジェンさんですから…。
めっちゃ昔の人ではあるんですけど、89年のアルバム『新長征路上のロック』なんかは、公式カセットテープが500万本の売上、海賊版が1億万枚の売上出してますから…。
それにしても中国はすごい、海賊版が20倍も売れてるってどういうこと…
人気がありすぎて中国共産党からコンサートの許可が下りなかったというくらいすごい人物です。歌声はかなりハスキーなロック向けの声ですね。
これでもう少しアルバムジャケットがかっこよければ…と悔やまれる作品です。
人のアルバムをパクるやつがいる!!
これはニルヴァーナのヒットアルバム、NEVERMIND。
洋楽ファンには、『赤ちゃんのアルバム』というとすぐ通じるほど有名な1枚です。
とにかくかっこいいニルヴァーナの名盤。
ここまではいいんです!
ここまではいいんですよ!!
問題はこれを、
堂々とパクる、いい年こいた大人がいるってことです!!
彼の名前はアル・ヤンコビック。
紳士的パクラーであり、ちゃんとパクる前に自前に許可を得て、断られたら発表しないという、著作権と心情に配慮したパクリが出来るお方です。
紳士的な性格から、多くのファンを獲得しているパロディの大御所です。
ごく自然にマイケル・ジャクソンもパクってます。
最初からこうでした感出してるあたり、さすがパクリの大御所だといえますね。
ちなみにマイケル・ジャクソンのアルバム名は『BAD』なんですが、アル・ヤンコビックのアルバム名は『FAT(太った)』。素晴らしいセンス。
『スリラー』のジャケットも普通にパクッてますからね。
アルバムタイトルは、マイケル・ジャクソンの『今夜はビート・イット』をパクッて、『今夜はイート・イット(飯食う)』。
ジャケットでもめっちゃご飯食べてますね。
なんかあなた、人生幸せそうじゃない?
インギ様とコンビ組んだらどう? 一緒に幸せになれるかも。
『Singin’ My Lu』SOUL’d OUT
おもしろアルバム界の横綱として評されているソールドアウト。
ただ、ソールドアウトのジャケットは全部こんな感じなので、あえて狙ってる作風なのかなとも思います。
友達がこのアルバム貸してくれたら、「なんかあった!?」と言いたくなるデザインではありますね。
邦楽ファンの間で、やばいジャケットとして常に上位にランクインするアルバムでもあります。
『Windowlicker』 エイフェックス・ツイン
男性がこの世でもっとも混乱する、悪質なアルバム。
え!? あれ!? 目の錯覚かな!? で三度見してしまう悪質さ。
女性の写真に自分の顔をくっつけたという、
クレヨンしんちゃんクラスのいたずらであり、
こういうのはまじやめてほしいと切実に願われるアルバムのひとつ。
テクノシーンで大変な人気があり、大きな影響を与えていますが、このアルバムが音楽界に与えた影響はかなり大きなものです。
でもこんなジャケット出さないでほしいよね!!
見るひとたちのこと考えてくださいよね!!
『カラオケジャック』 石野卓球
真似してる人おるやん!!!
だから言ったでしょう!!
変なことしちゃだめだって!!
完全にそのままパクってしまう人がいるんだから!!
これはエイフェックス・ツインの罪ですよ!!
音楽界に悪影響を与えないでください!!
女の子の写真とのアイコラとか、やめてください!!
『We’re Only In It For The Money』 フランク・ザッパ
さっき、アイコラやめてくださいと言いましたけど、
そのまま女装してくださいとは言っていません。
そういう、新しい嫌がらせが流行ってるの!?
これさ、もうアルバムジャケットとか関係ないって!!
ただの見たくない写真じゃん!!
ただの、おっさんが女装してるだけの写真じゃん!!
アルバムジャケットとかじゃないって!!
友達に嫌がらせで送りつけるやつだって!!
『Seedbed』 ツイン・スタンプス
こういうのやめようよ…。
ハゲ写したりするのやめようよ…。
っていうかさ!!
女性と顔入れかえたり、女装したり、ハゲ写したり、
いったいアルバムジャケットってなんなの!?
どこに行きたいの!?
どういう方向で、どこに行きたいの!?
教えて!! みんな、どこに行きたいって言うの!?
『関西空港』フレディー
関西空港行きたかったんかいな!!
タクシー呼んで行きーーーな!!
今回のダサいアルバムジャケット選手権・総評
『関西空港、早く行きなさい』
審査委員長『マッチョ・ドラゴン』