伊勢物語と当時の和歌
伊勢物語とは、平安時代に書かれた、男女の和歌(LINE・メールのようなもの)を集めた歌物語です。
平安時代とは今から1000年くらい前のことですから、とんでもなく古い時代の恋物語です。
現代の常識では考えられないことですが、平安時代の貴族の恋愛は、すべてが『和歌』中心でした。
現代のように好きに男女が出会うことはできず、そもそも女性の顔は常に隠され、見ることもできない世界。
気になる異性がいれば、まずは男性が和歌を送り、女性が気に入ったら返事をするという特殊な仕組みです。
LINE交換しかない世界と思ってもらえたらわかりやすいですね。
ですので、みんなLINEでの猛アピールに必死になります。
相手の顔も知らない状態ですから、なにも書きようがないはずなのですが、逆に和歌がすべての世界、いい和歌が書ける女性はめちゃくちゃ男性からモテました。
貴族、一般人含め、とてつもない数の恋物語が現代に残されています。
主人公となる在原業平を始め、それら和歌をまとめた歌物語が、『伊勢物語』です。
プレイボーイ、在原業平
『伊勢物語』で、主人公として描かれているのが在原業平(ありわらのなりひら)。
この方、天皇の血を引く由緒正しい貴族なのですが、既存の風習にとらわれず、あちこちで女性と関係を持ち、ついには神に仕える皇女と関係を持ってしまったのでは?と騒がれているプレイボーイです。
1200年ほど前の人物ですが、ちゃんと肖像画も残っていますよ。
参照:Wikipedia
なんかキジみたいな男じゃないかと思われたあなた!!
これが平安時代はイケメンだったんだから!! すごい人なんですよ!!
そんな在原業平が、日本各地で出会った女性たちとの恋物語から、神に仕える皇女との禁断の恋、果てはそのへんの一般人が書いた何の関係もない歌まで収録した和歌集『伊勢物語』は、現代に通じる奥深さから今でも長く愛されています。
『伊勢物語』で起こる数々の恋愛模様を、現代のLINEふうに分かりやすく紹介します!
名歌・月やあらぬ
在原業平はプレイボーイですが、かなり賢く感受性の高い男で、数々の名歌を残しています。
その中でも、現代に語り継がれている名歌が『月やあらぬ』です。
身分の高い女性と関係を持ってしまった在原業平。
しかし、彼女はいずれもっと偉い人間の後宮(ハーレム)に行く予定だった女性であり、燃えるような激しい恋愛をしていても、ある春の日、業平の前から姿を消してしまいます。
彼女がいなくなり、彼女がいた館も取り壊され、思い出はなにもかもなくなってしまいます。
次の年の春になり、館の跡をおとずれた在原業平が、彼女のことを思い出して歌ったのがこの歌です。
月やあらぬ 春や昔の春ならぬ わが身ひとつはもとの身にして
月が見えるのに、もうあの時の月ではなくなってしまった。
春がくるのに、もうあの時の春ではなくなってしまった。
わたしはずっと、あの時のままなのに。
カッケェーーーーーーーまじカッケェーーーー!!
めちゃくちゃ日本的な、情緒と風情あふれる素晴らしい歌だと思います。
現代でも、こんなLINEを男性から送られたら、女性は
と思うか、
と思うかのどちらかでしょう。
しかし、さまざまなメディアがあふれ、世界中の人の言葉にふれられる今だからこそ、「歌詞にありそう」と感じてしまいますが、電話も新聞もない時代、在原業平の歌は、それはそれは心に響くものだったと想像されます。
そんな在原業平は、その人生の中で、数々の美しい和歌を華麗に披露していきます。
女性からの夜の誘いを華麗にスルー!
在原業平は都会のイケメン貴族ですから、各地を転々としている際、地元の女性からアプローチを受けることもありました。
当時、『最初の和歌は男性から送るもの』とされていましたので、女性から送るというのはとんでもなく積極的な行為です。
しかしこの女性、悲しいかな、都会の風流というものに憧れてはいるものの、教養がないので、ひどく中途半端な和歌を送ってしまうことになります。
しかし、貴族の男と関係を持ちたいということで、夜のお誘いだけはがっちりと和歌の中に入れ込んでいる状態。
そんなお誘いを、在原業平が美しくスルーしたやりとりがこちらです。
女性・くれなゐににほふはいづら白雪の枝もとををに降るかとも見ゆ
でもなぜかしら? どこかしら紅のように赤く感じるのは…
意味・貴族の男って気取ってて美しいけど、その奥に隠されているものはなんなのかしら? わたしに見せてみたら?
明らかな誘いを受け、業平は涼しい顔でなにも知らないとばかりに応えます。
在原業平・くれなゐににほふが上の白菊は折りける人の袖かとも見ゆ
本当に美しいですよ、あなたのお着物の菊の柄は
どこが華麗なの!? いやみじゃないの!?
これは、積極的にアプローチしてきた女性をはっきり断るでもなく、白い菊の花の話から、女性の服を褒めることによって、話をそらして逃げたとされる和歌です。
断ってしまうと女性の名誉に傷がつくためこうしたのだと思いますが、この歌ひとつだけでも恐ろしいほど女性慣れしているのがわかります。
さすが平安時代のプレイボーイです。
お誘いを華麗にスルー出来た時はいいとしても、実際に旅先で関係を持ってしまった場合、この男は一体どうしていたのでしょうか?
旅先で関係を持ってしまった場合の美しい和歌
在原業平は、各地を旅する中で、さまざまな女性と関係を持っていました。
でもちょっと待って!!
さっき、『月やあらぬ』とかいう名歌つくってなかった!?
あの歌なんだったの!?
J-POP野郎が聞いてあきれるぜ!!
さんざん旅先で浮気してるじゃねーか!!
しかし、当時の文化としては、一夫多妻が当たり前。
男は一人の女性と住まず、好きな女性の家にあちこち通って過ごしている時代でした。
そういう文化なものですから、性自体も今とは価値観が違ったと言えるでしょう。
さて本題ですが、ある田舎の女性が在原業平に恋に落ち、和歌を送りました。
関係を持ったあと、女性はずっと一緒にいたいと願いますが、在原業平はさっさと都に帰ろうとします。
なんという旅先のワンナイト・ラブ。当然ですが女性は納得がいかず、在原業平に追いすがろうとします。
いかに和歌の天才である在原業平といえども、この状況で美しい和歌など詠めるものなのでしょうか?
この一連の修羅場を、出会いの場面から紹介します。
女性・なかなかに恋に死なずは桑子にぞなるべかりける玉の緒ばかり
女性・夜も明けばきつにはめなでくたかけのまだきに鳴きてせなをやりつる
在原業平・栗原のあねはの松の人ならばみやこのつとにいざといはましを
カイコか何かに生まれたらよかった。
短い命のすべてを、あなただけで埋められるんですもの
この和歌が、カイコがどうとか風情がなく田舎娘っぽいけれども、なんか感情が動かされると、在原業平は一夜の関係を持ってしまいます。
夜明けになり、「帰ろ…」と言い出した業平に対し、女性から送った和歌がこちら。
ニワトリを殺す上に、いきなり夫とか言い出したこの女性。
やべぇぇぇぇーーーーと思った在原業平は、今回ははっきりと誘いを断り、逃げ切るために和歌を送ります。
意味・ほんと、もっといい女性だったら都に連れていくことも考えたけど! でも君はないわ~。傷つける言い方はしないけど、言いたいこと感じ取ってね!
なんか意味わかんないんだけど、なんかわたし美しいって!?
やったーーーずっと待ってるからね♡
ぜんぜん意味通じてねぇじゃん!!!
まどろっこしいことしてないで、関係持った女性とくらい、ちゃんと口で話しなさい!!
この後、この女性がどうなったのかはまったくの不明です。
平安時代のこととはいえ、かなり適当な恋愛関係も持っていたことが分かります。
在原業平は、なんやかんやで3733人と関係を持っていたとされるので、1日に1人の関係でも10年以上かかることを考えると、ひとりひとりが雑になってくるのでしょう。
ほんとに『月やあらぬ』書いたの!?
そんなに寂しくなかったんじゃない!?
99歳の老婆も愛するプレイボーイ
ちょっと意味わからないんですけど、在原業平は99歳の老婆とも関係を持っています。
いくら3733人といっても、そういうのっていいの!?
ことの顛末は以下のとおりです。
でもさすがにこの歳だから言い出しづらいし!
そうだ! 息子たち! わたし夢を見たわよ!
超イケメンと恋愛する夢! これってどういうことかしら!?
わたしどうしたらいいの!?
それなら、在原業平ならいいんじゃないかな?
あのひとイケメンだし、情が深い人だし…。今度狩りに来た時声をかけてみるよ
こうして息子は在原業平に声をかけ、99歳の母がイケメンと恋愛したがってると伝えると、在原業平は、老婆と関係を持つために家まで来てくれたのです。
いいの!?
それっていいの!?
その後、在原業平のイケメンっぷりにドハマリしてしまった老婆。
在原業平は3733のうちの1つのつもりでしたが、老婆はまた家に来て欲しいと願うばかり。
ついには、当時の女性としては考えられない『のぞき』を行い、在原業平の屋敷の垣根から業平をじっと見つめます。
のぞきは女性の顔を見たい男性だけがする行動であったため、これはとんでもない熱中ぶりです。もはや自分の年齢も忘れ、若い娘に戻ったかのように恋愛にのめりこんでいます。
在原業平、これを柔らかく傷つけず断るために、気付かないふりをしながら、老婆に聞こえるように和歌を詠みます。
ストーカー化しそうな老婆を優しく断る和歌!?
恐ろしいほどの神業に感じますが、業平はこのように和歌を詠みました。
百年に一年たらぬつくも髪われを恋ふらしおもかげに見ゆ
もしかして俺のこと好きなのかな?
てゆーーーーかさ!!
どんだけひどい和歌詠んでんだよ!!
99歳っぽい幻ってなんだよ!!
もうはっきり言えよ!!
この後、自分の年齢を忘れ夢見がちになっていた老婆は、「そんなふうに思われていたなんて!! やっぱりわたしは老婆だった!!」と泣きながら猛ダッシュして家に帰り、寝込んでしまいます。
業平が気になって後をつけると、老婆は泣いて眠りながら、
さむしろに衣かたしき今宵もや恋しき人にあはでのみ寝む
と和歌を詠んでいます。
それを見て、可哀想になった業平。
すべての人に情を持ち、わけへだてなく扱う業平は、また老婆のもとを尋ね、もう一度抱いてあげるのでした…
!?
どういうこと!??!?
なんでまた関係持つのに、1回フェイント入れたの!?
なんか意味わかんないんですけど…
業平ってさ、かなり守備範囲広い人じゃない!?
3733人って、ほんとに全部人だった!?
途中でこけしとか1000体くらい混ざってない!?
そうでもしないと達成できないだろ、3733人は…!!
このように、99歳の老婆にすら細やかな愛情を見せる業平は、ついに禁断の、神に仕える皇女との恋愛を始めます。
伊勢物語
ついに、ついに、伊勢物語の本編ともいわれる、伊勢の斎宮(さいぐう)との恋愛が始まります。
天照大御神(あまてらすおおみかみ)に仕え、人ならぬ神とされていた斎宮。
人間ごときが恋愛を行うなど、当時のタブー中のタブー、決して犯してはならないことでした。
しかしこの伊勢の斎宮に、在原業平みずから「貴女に会いたい」と声をかけていきます。
神にこのように声をかけるとは、とんでもない不届き者。
みなさん、神に「ちょっとコンビニでおれのナナコカードに1000円チャージしてきて。お前の金で。」と頼めますか!?
在原業平がおこなったのは、これ以上に失礼な、どんな天罰が落ちてもおかしくない常識はずれの行動です。
けれども、伊勢の斎宮は在原業平のことが気になったのか、見張りの者達の目をかいくぐり彼の部屋におとずれてしまいます。
神に仕えるものが自ら男性の部屋に…! それも夜の11時から2時までという、ものすごい生々しい時間。
ここでは関係を持つことができたのかできなかったのか、なんともいえない非常に曖昧な書かれ方がされています。
伊勢の斎宮が去ってから、在原業平はこのように和歌を詠み送っています。
君や来しわれやゆきけむおもほえず夢かうつつか寝てかさめてか
夢なのか現実なのか、それすらも、わたしにはわからない……
かきくらす心の闇にまどひにき夢うつつとは今宵さだめよ
これが現実なのか夢なのか、今夜、決めましょう。
これはもう、また今夜関係を持ちましょうと言っているようなものです。
業平、神に対してとてつもないほどチャレンジャーです。
しかし伊勢の斎宮の周りには、見張りも含めて常に人が多くおり、連れ出すことも出て行く事もできません。
運命はふたりに味方せず、会うことはできない状態でした。
そのまま、在原業平は尾張の国へ旅立つことになります。
この悲劇に、伊勢の斎宮はこう和歌を詠みます。
かち人の渡れど濡れぬえにしあれば
かち人の渡れど濡れぬえにしあればまたあふ坂の関はこえなむ
超積極的、在原業平!!
こんなに情熱的なメッセージ、めったに見たことがありません。
絶対に伊勢の斎宮を逃さぬものと決めています。
そして、対する伊勢の斎宮は嬉しいでしょうね。神の皇女と崇められていた女性がこれほど情熱的に口説かれたわけで、どれだけタブーであっても惹かれてしまうのは避けられないでしょう。
尾張国に旅立つことになった業平を、伊勢の斎宮に仕える少女が見送ります。
当然、伊勢の斎宮本人は来れません。
おおっぴらに、伊勢の斎宮のことを話題に出すわけにも行きません。
業平は、少女に聞こえるように、釣り船に向かってこう和歌を詠みます。
みるめ刈るかたやいづこぞ棹さしてわれに教えよあまのつり船
これは当然、そのままの意味ではありません。
『海松布(みるめ)』と『見る目』などをひっかけた謎かけで、本当はこう言っているのです。
少女を通して、伊勢の斎宮に通じると分かっているため、旅立つ時まで積極的な在原業平。
神の皇女と恋愛できる理由がわかるような気がします。
これほどの情熱を持って女性を口説く光景は、まず見られるようなものではないでしょう。
その後、尾張国で元カノと昔の愛を語らう
!?
なにしてんの!?
きみ神様と恋愛しかかってるんやぞ!!!
99歳の老婆とはわけが違うんやで!!
ここでフラフラしてどうすんの君!!
尾張国に来た業平は、かつて情熱的な愛をかわし、『月やあらぬ』を詠むことになった藤原高子とまた再会します。
いまや高子は皇太子の母となり、身分はとてつもなく高く、牛車の中、のれん越しにしか会話もできない状態。
そんな高子とふたたび出会い、神社にお参りに行く中で、業平はこのように和歌を詠みます。
大原や小塩の山も今日こそは神代のこともおもひいづらめ
ふたりの神が、深く深く愛しあった神話を思い出します
神話を語るフリして、昔の思い出をよみがえらせる業平。
ふたりは結ばれぬ愛に駆け落ちしたほどの仲なので、このような話をすればもちろん高子の胸に響きますが、こういうことをするこの業平、天性のとんでもないプレイボーイだということが分かります。
神がどうこう言う前にさ!!
今、神の皇女と恋愛しかかってるやん!!
バチが当たるぞ!!
年齢的にはこの頃、業平は50前のはずですが、あまりにも元気すぎるプレイボーイぶり。高田純次説も出てきました。
チラ見程度で女性に恋
神の皇女・斎宮に、どんな距離も困難も越えて、また会いに行くと言った業平。
しかしここでチラッと見ただけの女性に恋をします。
馬から矢を射る騎射の行事で、ちらりと牛車の中から一瞬見えた女性が、なんとも美しく惹かれてしまったのです。
その時業平が送った恋の和歌がこちらです。
見ずもあらず見もせぬ人の恋しくはあやなく今日やながめ暮さむ
しるしらぬ何かあやなくわきていはむ思ひのみこそしるべなりけれ
愛、成立。
え、なに!?
成立しちゃってるじゃん!!
あなたなにしてんの!?
神待たせてるんだよ!!
こんなのあり!? チラ見の女性と交際してるじゃん!!
どうなってんだよ業平は…
そんな中、斎宮のためにどんな困難も越えると言った業平に、ついに大きな困難が訪れます。
完結
思ふこといはでぞただにやみぬべきわれとひとしき人しなければ
しかしもう、何も言うまい。
思うことはいろいろあるが、もう何も言うまい。
この胸の中だけにとどめておこう。
わたしと心を同じくする人など、この世には一人もいないのだから
ん!?
なんか弱ってる!?
ずいぶんと年を取ってきた業平、なにか妙に悟ったような感じになってきています。
なに言っちゃってんの!? らしくないよ!!
神様も待たせてるし!! まだ一花咲かせられるよ!!
そして業平は、次の和歌に続けます。
つひにゆく道とはかねて聞きしかどきのふけふとは思はざりしを
しかし、それがまさか、昨日今日のこととは思わなかったな……
業平、死亡。西暦880年、享年56歳。
死んだやん!!!
斎宮、待たせっぱなしやん!!
結局あれから一度も会うなかったじゃん!!
もう~~なんなの!? 結局終わってるじゃん!!
神の約束すっぽかしたじゃん!!
こうして、3733人と愛を紡いだ業平は、ついにこの世を去りました。
斎宮は尼となり、男子禁制の世界へと旅だったということです。
現代でも女性に人気がある在原業平
我々から見ると、とんでもない行動をする在原業平ですが、現代でも女性には人気があります。
3733人と関係を持ったプレイボーイなのに、なぜ人気があるのか?
在原業平の場合、3733人と関係を持っているのが逆に功を奏しているのです。
もしこれが3人だったら、当時から相当にもめていたはず。
しかし、3733人もいると、
と思われ、まったく問題にもならないのです。
3角関係なら、「こいつは言ってやらなければ分からん!!」と思って責めたくなりますが、3733角関係の場合、「もう言っても確実に無駄だな」と、言う気すら起こらなくなりますからね。
また、3733人もの女性をとりこにしてきた、イケメンで感受性が高く、気品があり情に深く、情熱的に口説いてくる男。
現代でも彼が愛されているのは、たとえ身分にどれだけ違いがあろうとも、決して諦めずに真摯に猛アタックしてくる姿です。
一度愛されてみたいなと思わせてしまうんですね。
そんなことから、歴史に誇るプレイボーイであっても、いまだに多くの人々に愛されているのが在原業平です。
また、伊勢物語が美しいのは、彼が成人した出来事から始まり、死ぬまでの物語が、あまりにも風情と人間味にあふれたおもしろい世界だからです。
最終的に、神との約束をすっぽかすというとんでもない行動に出る業平ですが、読み進んでいるうちに、「まぁいいだろ、この人は」と思わせてしまうのも不思議なところです。
あまり触れられることのない伊勢物語ですが、現代にも通じる意外なドラマが隠されているので、ぜひみなさまにもお薦めいたします。