お絵かきに特化したモニターとは!?
液晶モニターが安く販売される時代になり、ちまたでは『IPSモニタ』『TNモニタ』などの単語が飛び交うようになりました。
しかし、クリエイターがカタログを見て気になるところはそこではなく、
「とりあえずごちゃごちゃした単語はいいから、まずはお絵かきに一番向いてるモニターを教えて!!しかも安いので!!」
ということです。
なかなかそこに特化した特集はありませんので、今回はおすすめお絵かきモニターについてまとめました!
購入の参考にしていただけると幸いです。
発色と目の疲れにくさがメイン!
最近のモニタにはいろいろな性能があり、細かく分けると、ゲームキャラのパラメーターよりも多い状態です。
ドラクエでも、『ちから』『すばやさ』『かしこさ』『うつくしさ』『うん』……などで分けると幅が広くなりますが、モニターは更にそれに加えて、『下や横から見てもイケメンかどうかという細かすぎる美しさ』『1秒間に何回動けるかというしつこい速さ』『安い飯でもどれだけ働いてくれるかという奴隷ぶり』などの項目が増えていきます。
いろんなことを考えるとややこしすぎますが、絵を描くために必要なのは、やはり
- 色の美しさ
- 目の疲れにくさ
のふたつがメインだと言えるでしょう。
発色が悪いということは、自分が見ている色と他の人が見ている色が違うということです。
せっかく時間をかけて絵を描く以上、発色はやはり最大限いいものを使いたいものです。
また、絵を描くには数時間かかることが当たり前ですので、目が疲れにくいものが優しいでしょう。
そんなわけで、お絵かき向けモニターとして、このふたつを要点に見ながら選んでみたいと思います!
1位はなんといってもEIZO!
お絵かきモニターとしてぶっちぎりに優秀なのは、やはりEIZOのモニターです。
値段もかなりお高く、定番の23インチほどの大きさなら絶対に3万円以上になってしまうのですが、その分性能は折り紙つきです。
もともとEIZOは、絶対に壊れてはいけない医療用現場などでも使われているため、発色の良さも性能の高さも、サポートの良さまで完璧な国産モニターだと言えるでしょう。
また、EIZOモニターを使っている方の声としてよく聞かれるのは、「明らかに目が疲れにくくなった」という意見です。
性能の高さから、お絵かきに対する相性まで、文句ない一品ですね。
23インチならお絵かきには問題ないと思いますが、ゲームなどにも利用したい方はもっと大きくても構いません。お値段は上がってしまいますが、EIZOのモニターはお絵かきでもゲームでもブラウザでも、どんな用途にも優れている最高品質のモニターです。
また、EIZOは自社メーカーのモニターに絶対の自信を持っており、業界最長の5年保証をつけています。
液晶やバックライトは、機械的に消耗品に当たりますので、長期保証をすることは物理的に不可能だとされていたのですが、ここまで自信を持っているところ、EIZOの技術の高さを感じさせます。
万が一壊れても、国内サポートを長く受けられるのはとても安心です。
2位はiiyama
1位のぶっちぎり度に比べると、2位からやや団子状態になってくるところは否めませんが、iiyamaのモニターもかなり優れています。
もともとのメーカーはマウスコンピューターですが、組み立ては日本で行われているのがiiyamaのモニターです。Amazonでも人気がありますね。
EIZOのモニターは性能の素晴らしさがいいのですが、値段も3万円以上は確実という代物で、日頃奥さんのお尻にしかれている旦那さんが、「ちょっと3万円…」と言おうものなら一生ブラウン管を見て過ごすはめになるのは明白です。
iiyamaですと2万円以内に収まりますので、コスト的にも嬉しいですね。もちろん性能はEIZOのほうが高いのですが…。
こちらも日本のサポートを受けられるので安心できると思います。
次点はコスパやお好みで…!
ここから先は、お絵かきモニターとしては一長一短が目立ちますので、コスパやお好みで決めてしまっていいと思います。
液晶から撤退した三菱による、高速IPSパネルの流れをくむのがIOデータなのですが、安いモデルもあってコスパ的に人気があります。ただ、サポートの対応が非常に悪く、ぼくも経験があるのですが、ここから敬遠してしまう方もおられますね。
コスパで言うと、台湾メーカーの技術は高く、コスパ最高レベルなので人気があります。ゲーマーにも大人気のBenQ、ASUS、acerなどでしょうか?品質やサポートでは国内メーカーが一番でも、『安さ』だけにこだわるなら台湾メーカーにはすごいものがあります。
ただし、安いものにはTNパネルが搭載されていることも多いです。
ややこしい理屈はここでは説明しませんが、お絵かきに重要である『静止画』に有利なのはIPSパネルです。TNパネルは安いのですが、お絵かきにこだわるならIPSのほうがいいと思います。モニターを買う際には気をつけて見てみて下さい。
もうひとつ気をつける点としては、グレア(鏡のように光る画面)かノングレア(光らない画面)かということでしょうか?
PSPなどでローディング中に自分がうつりこんでくるあの光沢ですが、一般的にはノングレアの方が目が疲れにくいと言われていますので、この記事でもすべてノングレアを紹介しています。
あとはパソコンの端子とモニタの端子が合うかも調べておいて下さいね。新しいパソコンならHDMIがほとんどで、少し古いパソコンだとDVI、D-subなどになりますが、事前にどの端子なのか見ておくと安心です。
最近のモニターはこれ以外の古い端子には対応していないこともあるので、その場合は変換アダプタが必要になります。
- HDMI端子の例
参照:Wikipedia
差し込みやすい薄い端子であるのが特徴
- DVI端子の例
参照:Wikipedia
ネジがついてて、中に予防接種みたいな端子があります
- D-sub端子の例
参照:Wikipedia
上ふたつに比べて古い端子ですので、自分の音楽スタイルがわからないまま次々と音楽性を変えていったミュージシャンのような感じがありますが、どれも同じD-subです。
まとめ
2015年12月現在の評価を載せましたが、パソコン機器の評価は月日とともに変わるものですので、数年後には大きく変化している場合もあります。
ただ、EIZOさん(旧ナナオ)は相当に長期間トップを独走しておりますので、まだしばらくはこの牙城が崩れることはないでしょう。困ったらEIZOを選択するのもいいと思います。
最近は技術が進み、昔では考えられないような値段で良いモニターを手に入れられるようになりました。
あなたのお絵かきライフに役立つモニター選びの参考にして頂けましたら幸いです。