地球上で一番楽しそうに絵を描く人!
1990年代に、絵を描くのが大好きなちびっこ達を大いに感動・混乱させた、『ボブの絵画教室』。
もじゃもじゃアフロの優しそうな外人が、優しいしゃべり方で、「ね、簡単でしょ」と言いながらどう考えても天才レベルの絵をさらさら仕上げていきます。
とにかく、楽しそう!とにかく、おもしろそう!
ネットもなにもない時代、お絵かき大好きのちびっこ達は、「絵ってこんなにおもしろいのか!?」と感動したり、マジシャンかなにかじゃないのかと混乱させられたりしていたのです。
本場アメリカでも大ヒットし、記録的長寿番組となりました。
公式動画、YouTubeで公開!
そんなボブの絵画教室の公式動画シリーズが、ついにYouTubeで公開されました!
残念ながら日本語訳はついていないため、『絵を見るだけ』になってしまいますが、この天才的技法!!昔見ていた方には懐かしいのではないでしょうか?
ぼくも久しぶりにボブを見てめちゃくちゃに感動しました。
うちの子犬といい、ボブといい、毛むくじゃらには人を感動させるエネルギーでもあるのでしょうか。
なんといってもボブは楽しく絵を描いており、「たった20分程度でこんな絵描けるわけないだろ!」という絵をさらさらと完成させてしまいます。
えっ!?筆ってこんな使い方出来るの?こんなことで絵が描けるの?
まさに絵画の革命であり、まさに神に愛された男。
さすがに古いので画質は悪いのですが、お若い方にもぜひ見ていただきたいと思います。
日本語版はもう見れないの?
公式動画の無料公開も嬉しいのですが、当時見ていた人間にとっては、やはりボブの優しい日本語の語り口も聞きたいところ。ですが公式での日本語配信はまだされておりません。
YouTubeでは『ボブの絵画教室』日本語版も見ることが出来るのですが、これらはすべて個人の方がビデオ録画を流しているもので、著作権に裏付けされていないのです。いつ消えてもおかしくない海賊版です。
現在では正規品のDVD-BOXが販売されていますので、こちらも合わせて紹介しておきます。
しかしこれ、高価な上、DVD1枚に27分しか入っていないという贅沢ぶり。
BOX6枚で、たったの160分。これDVD1枚に入るんじゃないの?
1枚で済むものを6枚に分けるこの散らかし放題。1枚にきれいに片付けなさい!簡単でしょう?
一応単品のDVDも出ています。プレミアがつきそうになりつつありますが…。
魅力はボブの優しさと、絵を楽しんでいること
この番組最大の魅力は、ボブの優しさと、絵を楽しんでいること。
「絵を描くのは誰にでもできます。興味を持ち続けることさえすれば、絵だけではなく、あなた達にはどんなことでも出来るんですよ。
でも、車の練習と同じで、最初は手も慣れなくて難しいんです。
わたしが教えるのは、その技術なんです。」
これはボブの言葉ですが、絵を心から愛し、みんなに楽しんでもらおうという優しさが垣間見れます。
残念ながらボブはすでに亡くなられましたが、いまだにこの番組が愛されているのは、ボブがみんなの『絵の先生、絵のお兄さん』であり続けているからです。
まさに子どものころ、楽しく絵を描き、楽しく絵を教えてもらった時のような感動があります。
絵を描いていて一番楽しいのは、何も知らなかったこどものころ。
ピカソは60歳でやっと子どもの心で描けるようになったと言っていましたが、普通は絵を描けば描くほど、最初の頃の何も考えずに楽しく描けていた頃から遠ざかっていくものです。
しかし、ボブを見ていると、まさに真っ白の絵を描く楽しい気持ちを思い出させてくれます。
絵画の世界がどれだけ変わっても、この楽しい気持ちは永遠でしょう。
絵を描かない人は新しい体験を、絵を描く人はまた子どもの頃の楽しさに出会いに行ってもらいたいと思います。