ライトスクラッチとは、アクリルボードを削って作る光の彫刻です。
材料費も安い上に、工程も簡単、それでいて出来上がりがめちゃくちゃ美しく、好きな絵柄を彫刻して飾るときれいですよ。
今回は、簡単なライトスクラッチの作り方をご紹介します。
用意するもの
まずはこれがないと始まらない、ライトスクラッチ用のアクリルボードとライトです。大きいほど高く、小さいほど安くなっています。ご紹介しているのは一般的なA4です。
アクリルボードを削るニードルです。
正直言って、なんでも構いません。ぼくは100円ショップのたこやきの千枚通しで進めていました(笑)。手に馴染んで削れればなんでも大丈夫です。
広範囲など、針だけでは削りにくい部分を削るリューター。特になくてもいいですが、大きく塗りつぶす部分は地味に時間がかかるので、ひとつあると便利です。
あとは、お気に入りのイラストを1枚用意してください。
ぼくは今回、友人のむらさき先生の漫画の1ページを使いました。
アクリルボードの下にお気に入りの絵を敷いて、ニードルで削っていく…これだけです。
アクリルボードは分厚ければ分厚いほど、光を溜めこんで美しいのですが、その分おねだんも張ります。
100円ショップに昔はアクリル板が売っていたのですが、今はもう取り扱っておらず…。
ただ、100円ショップにある一部のA4のフォトフレームには、いまだにアクリルボードが使われていることもあり、それを使えば安く調達できますよ。
ガラスでは削りにくいので、アクリルかどうかよく確認して購入してください。
ガラスを削るのはグラスリッツェンという手法ですが、前回の記事ではそちらにも挑戦しているので見て下さいね。グラスリッツェンにはリューターが必須です。
参考記事 : グラスリッツェンでオリジナルグッズを作ろう!
地道な作業できれいに削ったら、台座に差して完成です。
ちなみにこのアクリルボードは、練習用に100円のフォトフレームのものを転用しました。
ぺらぺらですが、それなりにきれいに光りますよ。
どうしてもiPhoneで写すと光が表現されにくいですが、実際のアクリルボードは光がきれいに反射してとても美しいです。
光る漫画…なんだかとても雰囲気があっていいですね~。
余談ですが、むらさき先生の絵を掘る前に、練習としてぼくの好きなイラストレーターさんであるアオキカナエさんの絵を掘らせていただきました。
カラーが美しいアオキカナエさんですが、ネオンになっても美しい~。暗闇だともっときれいですよ。
後ろに黒い紙をはさんでいましたが、外して蛍光灯の下だとこんな感じです。
やはり、電気を消した暗闇のほうが映えますね。
ちなみにこの作品は、友達の家でおしゃべりしながら掘っていたので、後ろの『DAKARA』とか、ぼくの靴型ペンポーチとかが丸見えですが、そういう生活感含めて創作現場だと思って頂けたら…^^;
ライトスクラッチを初めて見ると、どうやって作っているのか見当もつかないものですが、実際に始めてみますと、『かんたん、楽しい、きれい』で病みつきになってしまいます。
ちなみにお子さんの工作などにもぴったりですよ。夏休みの工作にもぜひ試してみてください。夜に光るネオンボードは、工作からちょっとした演出にまでぴったりです。1000円~2000円程度で作れるクラフトとしては、手を出しやすいものだと思います。
ちなみにぼくのライトスクラッチの作品は、創作仲間の友達の家に置いていたのですが、どれもいつのまにかなくなってしまった…(笑)。
でも子どもが小学生になったら、また一緒にやってみて、あらためて楽しく遊ぼうかな~なんて思っていますよ。簡単なのでみなさんにもお勧めです。