ゲーム業界に巣食う、キャラゲー。
よくキャラゲーはグラフィックだけで面白くないと言われますが、グラフィックさえもしょぼかったスーパーファミコン時代では、なんにもいいとこなしの存在だったのでしょうか?
しかし、スーパーファミコンの時代にも、グラフィックが優れない中がんばっていた傑作キャラゲーが存在したのです。
今回は、少年だった当時にスーパーファミコンをやりこんだ、アラサー管理人がスーパーファミコンの傑作キャラゲーについて紹介したいと思います!
ドラゴンボールZ 超武闘伝2
スーパーファミコン全盛期はまさにドラゴンボールも全盛期。
「出したら売れるんでしょ!?」とばかりに数多くのドラゴンボールゲームが発売され、そのほとんどが突発性の頭痛をもたらす出来だった中、ゲームとして完成されているのが本作。
やりこみ要素も多く、隠しネタセリフなども搭載され、当時の格闘ゲームとしてはキャラゲーを超えた傑作です。
ぼくはドラゴンボールの大ファンなので、この世のすべてのドラゴンボールゲームを遊んできましたが、いまだにこれを超えるインパクトはないという金字塔になっています。
もちろん今のゲームのほうがグラフィックは美しいですが、ここまでドラゴンボールを愛してゲームに再現しようとした制作陣には感謝の一言。
慣れてきたら、漫画さながらのバトルが繰り広げられるのも魅力的でした!
らんま1/2 爆烈乱闘篇
作者の高橋留美子も、「めちゃくちゃはまった!」という傑作格闘ゲーム。
原作の再現度も高く、ストーリーも楽しめる良質なキャラゲーです。
1作目の『らんま』は、格闘ゲームでありながらジャンプすらできないという逆方向に斬新なシステムだったのですが、2作目はシステムが完成されており、3作目でグラフィックがきれいになっても追いつかないほど練りこまれています。
『らんま』で楽しく遊びたい! ゲームもストーリーも雰囲気も!
そんなファンの希望にばっちり応えてくれた、歴史に残るキャラゲーです。
原作ファンは楽しめること間違いなし!
幽☆遊☆白書 特別編
格闘ゲームのアクション部分をゼロにしたという珍しいゲーム。
お互いにコマンドのみを入力し、タイミングや属性で勝つか負けるかが決まっていく、高度なじゃんけんゲームです。
他にはまったくないジャンルなので目新しいし、ゲームバランスもしっかり作りこまれています。
キャラクターごとに強弱がありますが、しっかり戦略を立てればどんな雑魚キャラでも必ず勝てる仕組み。よくできています。
『1』と『特別編』がこのシステムで作られており、めちゃくちゃ楽しかったのですが、このあと何事もなかったかのように普通の格闘ゲームへとさまがわりしました。
格闘ゲーム版も好きだったのですが、他にはないゲームということで、この特別編をおすすめします。めちゃくちゃおもしろい傑作です。
セーラームーンR
当時の少年にはあまりなじみがなく、ぼくも成人してからようやくプレイした1作。
なんとこのゲーム、
ファイナルファイトのシステムをそのまま採用しているファイティング・アクション。
ですからゲームとしては非常に骨太で、何度遊んでもおもしろい出来になっています。
ゲームバランスも優れており、セーラームーンたちが並み居る敵をボコボコにしていくさまは、これは少女漫画なのかと疑ってしまいますが、長く遊べる傑作ゲーム。
ちなみにセーラームーンSのゲームも出ていますが、
こちらはストリートファイターをモチーフにしています。
なぜこんな男臭いところからシステムを拾ってくるのかわかりませんが、どちらも深いところまでとても練りこまれています。
特にセーラームーンSの格闘ゲームとしての作り込みやバランス調整は丁寧で、格闘ゲームファンからも評価されているくらいです。メンズが遊んでももちろん面白いキャラゲーです。
スレイヤーズ
アラサー世代に一躍ムーブメントを引き起こした『スレイヤーズ』。
とてつもなく濃厚なキャラクターとストーリーで大人気になりましたが、このゲームは原作者公認の続編というだけあり、原作同様の濃厚なストーリーが楽しめるようになっています。
RPGとしてはごく普通なのですが、随所にあふれるネタもおもしろいし、誰が遊んでも楽しめる作りに作品への愛が感じられます。
もともとの原作では、主人公たちが世界でも指折りの最強戦士たちであるため、そのままゲームにするとRPGにならないはずなのですが、ゲームでは主人公が記憶喪失してレベル1になっているという見事な設定でそれを回避。
かつての仲間たちは最強のままでも、パーティーに入る数や順序がうまく調整されているため、戦闘が楽勝になるようなこともありません。
むしろ敵の魔法が異常に強く、ぼーっとしていたら即死してしまうことも。
その上、最強の仲間たちは絶対に成長しないシステムが搭載されているため、戦っても一切強くならず、雑魚相手にも苦戦を強いられることになります。
さらに、敵を倒してもお金が一切手に入らないシステムなので、敵を倒しても何も得られないという状況もしばしば。
「もう戦わなくてもいいだろ!」というゲーマーの叫びを事前に察知し、敵から必ず逃げられるシステムも搭載しており、ボス以外のすべての敵をスルーして進むことが出来ます。
このゲームどうなってんだ!?
全然RPGじゃなくてもいいじゃねーか!!
しかし、やりこみ要素として、最強の仲間たち以外のサブキャラを育てると最強の仲間たちより強くなるので、クリア後の隠しボスなどではレベル上げも必須条件になっています。
斬新すぎるシステムですが、逆に余計なレベル上げなどをせずとも本編のストーリーをさくさく進めることができ、キャラゲーの王道をいっているとも言えます。
アニメが始まって大人気になりましたが、アニメ放映前に販売されたこのゲームがスレイヤーズゲームの中で最高の傑作。
ステータス画面のキャラ紹介だけで笑えるゲームはこれくらいのものでしょう。キャラゲーRPGの中では頭一つつ抜けた素晴らしい出来栄えです。
まとめ
最近はキャラゲーも進化しているため、ハズレをひくことも少なくなってきましたが、昔のキャラゲーハズレ率はとんでもないもので、よく発売できたなと感心させられるものも多い時代でした。
そんな中、ゲームへの愛を失わず、遊べるゲームを開発してくれた制作陣には感謝の一言です。
最新のゲームよりチープですが、『遊べる』ゲームが多いスーパーファミコン。触れたことのない方にもぜひ触れていただきたいと思います。
WiiUやNEW3DSではダウンロード版もあり、気軽に遊べますよ!