ぼくは和菓子よりも洋菓子のほうが好きで、食べるのも作るのも洋菓子派です。
和菓子にはあまり興味がなくて、いただきものを食べるくらいのものだったのですが、『大阪で一番人気の和菓子店』のおはぎを食べた瞬間、すべての常識が変わりました。
え!? なんでこんなに美味しいの!?
ぼく、今までおはぎ食べてた時、ちゃんと舌ついてた!?
今まで舌を忘れていたと錯覚するほど美味しい和菓子!
明治32年(1899年)から続く老舗でありながら、今も行列ができることには理由があったんです!
大阪・玉製家(ぎょくせいや)を紹介します!
場所は大阪日本橋、昼14時から売り切れまでの短時間!
玉製家(ぎょくせいや)は日本橋の大通りに面したところにあります。
扱っている商品は、『おはぎ』のみ。
14時オープンで、その日作った分を売ってしまったら問答無用で終了。
デパートに卸したりすることもない上、賞味期限は当日なので、食べたいなら『並ぶ』以外の選択肢はありません。
こんなに厳しい条件なのに、どんなに雨の日でも人が並び、気軽に買える日は1日もないくらいです!
ぼくも雨がぱらつく日に行ってみましたが、30分以上並ぶ行列でした。
お店はとても小さいのですが歴史あるたたずまいで、なによりも『うちのお菓子は本当に美味い!』という自信が感じられました。
あまりのお行儀良さに気後れしてしまって店内を撮影できなかったので、店内の写真は食べログなど見てみてください!
おはぎ6個、900円
メニューは『おはぎ (あんこ・きなこ)』の2種類だけ。小さいサイズなのに、6個で900円というとんでもない高さ。
また、普通のきなこおはぎは中にあんこが入っていることが定番なのですが、ここのお店は本当にきなこがかかっているだけです。
もち米にきなこだけ、それって味あるの?と思ったのですが、このお店のファンには『きなこ』が一番人気だというお話を聞き、半信半疑で頼んでみました!
でも『あんこ』も気になるので、あんこ3個、きなこ3個のハーフで…!
900円もしたのに飾り気もなく、なんともシンプル。味に自信がないとこうはできませんね。
中身もごくごく普通のおはぎです。
ひとつひとつがめちゃくちゃ小さく、子どもでも一口でほおばれそうなサイズ。これで900円もするなんて贅沢なんじゃないの…。
箱から取り出すと、何やら異様なオーラがありました。あんこがとても美しいのに濃厚そうで、「今すぐ食べたい!」と思わせます。お箸で割って食べてみました。
なにこれ!?
信じられないほど美味しいんだけど…!!
あんこは上品なのに超濃厚で当たり前のように美味しいんだけど…このきなこの美味しさは一体!?
なんでお米にきなこかけただけで、こんなに美味しくなってるの!?
こんなきなこ食べたことない!!
これが本当のきなこ!?!?
本気で玉製家のきなこを食べてから、ぼくの和菓子に対する考え方が変わりました!
この後、軽いきなこシンドロームに陥り、スーパーできなこもちばかり買い漁ったり、きなこを購入しておはぎにかけたりして食べていたくらいです。
でもどうやっても玉製家のとは違う!! なんでこんなに美味しいの!?
大阪和菓子の頂点の一つ
関西で和菓子というと京都が挙がるのかも知れませんが、ぼくが近畿をあちこち食べ歩きした結果、『玉製家』は京都の和菓子にも引けを取りませんし、大阪の和菓子では堺の『かん処』に並んで頂点のひとつだと思います。
ただただ、「こんなに美味しい物たべさせてくれてありがとう」の言葉しかありません。
あーーー写真見てたらまた食べたくなってきた!!(笑)
ちょっと並ぶし高いし大変ですが、「大阪で美味しい和菓子が食べたい!」と思ったら間違いなくここがおすすめです!