今、子どもを守るためには?現代の防犯方法

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近年、犯罪事件は凶悪化し、幼い子どもたちが被害に遭うケースも多くなってきています。

子を持つ親としては、どこまで注意してもしすぎるということはありません。

今、我が子のためにできる防犯対策について調べてみました。

最大の防犯は、親が子どもに注意をうながすこと

平成25年の子どもの被害件数は20万921件にものぼります。

就学別の犯罪被害の人口当たり(人口10万人当たりの認知件数)は、

  • その他少年(未就学児童、小学生、中学生を除く) 2,277.08件
  • 中学生 1,291.60件
  • 小学生 302.38件
  • 未就学児童 7.32件

こうしてみますと、当然ですが親がずっとそばにいる小さい子ほど被害を受けにくく、親元から離れれば離れるほど、被害件数が増していることが分かります。

犯罪は手口も複雑化していますが、とにかく常日頃、親が子どもに細心の注意を払うことを教えることが、もっとも確かな防犯に繋がると思います。

具体的に犯行が起きやすい場所、時間には、特に注意を払うことも必要です。

過去の児童を狙った犯行が多い場所、時間

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  • 小学生の事件でもっとも多い発生時間は、午後2時から午後6時頃。やはり1人になる下校時から夕食時までの間が危険です。朝の登校時の被害も増加してきているそうです。
  • 7月~10月に多くなる傾向にあります。主に夏ですね。
  • 発生場所でもっとも多いのは、駐車場や駐輪場。道路上(連れ去りなど)も同じく多い場所です。十分な注意を促しましょう。
  • 下校時など、一人で行動する時間帯が最も危険です。

どのような注意を子どもに教えればよいか?

危ない場所には絶対近寄らないことは大前提として、普段普通に生活している場所においても、とにかく細心の注意を払うよう教えていくことが必要です。

  • 公園では… 木や建物で見通しの悪い公園、周囲に路上駐車のある公園、建物に落書きのある公園では遊ばせない。車の中から様子をうかがっていたりするので注意する。
  • エレベーター… 犯罪が発生しやすい場所でもあります。知らない人と一緒に乗らないことを習慣づけること。後ろから襲われないようにエレベータの出入り口の操作ボタン前に壁を背にして乗り、いつでも非常ベルや各階のボタンを押せるようにする。
  • マンションのエレベーター等には、管理人等に要請してカメラを設置、録画監視していることをシールなどで知らせます。

もっとも危険な車での連れ去り

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路上で起きる、もっとも危険な車での連れ去り。後ろからゆっくりと追いかけてくるような車には特に注意が必要です。

過去の声掛けの犯罪のパターンは、以下のようなものです。

  • 「○○小学校はどこ?」と道案内を頼んでくる
  • 「○○を買ってあげる」「○○があるよ」と子どもの好きなものの名前を出す
  • 「お父さんが事故にあったから乗って!」など緊急を装う
  • 「どんなゲームがはやってるの?」「迷子の子猫を探して欲しい」…

また、これ以外にも、子どもを呼び止めて、一瞬の内に有無をいわさず車に乗せてしまうケースもあります。

事件が起こりやすい場所は、夕方の通学路で連れ去りが50%。自宅から100m以内が30%にもなり、近所であっても安心はできません。路上駐車している車からいきなり連れ去られるケースもあります。

これらに対応できる方法として、子どもには、絶対に知らない車に近づかない、乗らないということを徹底して教えることです。

常に車には距離を置くように伝えましょう。近年は次々と手口が巧妙化し、子どもの名札などを見て名前を呼び、安心させた上での連れ去りや、スーツ姿で女性も車に乗っており、「怪しくない」と子どもに思わせる事件も出てきています。

子どもの名札は大きく見えるところに貼らないなどの配慮も必要です。

防犯ブザーは?

学校などでも配られるタイプのものをご紹介します。

しかし、防犯ブザーだけで安心してはいけません。

とっさの事件では防犯ブザーをそもそも使えないケースも多く、ブザーが使用できるかどうかは、日頃の練習によって決まります。子どもと一緒によく練習しましょう。

ブザーも重要ですが、その前に親がもっとも教えるべきなのは、危険な目にあったらすぐに「助けて!」「警察を呼んで!」と叫ぶことです。

子どもがの身の危険に敏感になるように注意を促しましょう。

自宅での危険性

昨今、自宅で起きる犯行も増えてきています。手口としては、次のようなことが主になっています。

  • 自宅扉を開けたとたん、後ろから男に押されて侵入された。
  • 宅配便、集金を装った男に玄関を開けさせられ、侵入された。
  • 開けていた窓から侵入された。

どれも、子どもが1人だとバレてしまったことから犯行が起きています。

自宅の扉を鍵で開けている時点で、中に大人はいないと思われてしまいます。家に入る際は、近くに知らない大人がいないか十分注意し、怪しければ近隣の人に助けを求めましょう。

宅配便が来たら、子どもだけであることを伝えてはいけません。1人で留守番させる時は、来客に対応させないことも重要です。

自宅の窓などはしっかり戸締まりしましょう。また、簡単に取り付けられる窓用の鍵もあります。

ぼくも上のものを購入したことがありますが、好きな位置で窓を開かないようにすることができます。

蒸し暑い時など、窓を開けながらも防犯対策したいならば、人間が通れない程度の幅だけ開けて、これで施錠しましょう。

子ども1人で留守番する際には効果を発揮します。玄関の鍵をツーロックやチェーンロックにするなども徹底しましょう。

 大人ができることは?

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地域での防犯パトロールや、警察の不審者情報チェックなどで日頃の注意を深くするだけではなく、環境の整備を行えるのは大人だけです。

防犯対策のない自転車置き場でも、マンション管理側と相談し、ライトや防犯カメラ、防犯ステッカーを設置することで、高い効果を狙うことが出来ます。

多くの大人たちが協力して環境を整備することで、犯罪者が行動を起こしにくい状態を作ることが出来ます。

そして、犯罪を防ぐことがもっとも重要ですが、起きてしまった後に、助けられるのもまた親しかいません。

小学生の事件では、自分が被害にあったことを親に言い出せないケースもあり、心の傷は深くなるばかりです。

日頃から子どもとコミュニケーションを取り、なんでも話せる間柄にしておくことが重要だと言われています。

やはり、子どもを守るものは、親の愛しかないのです。

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