なんという乗っ取り!40周年のこち亀がやりたい放題、『こち亀ジャンプ』

突然ですが、ぼくは大のこち亀ファンです。

コミックはもちろん全巻集めてますし、大阪人なのに東京に行って両さんの銅像に会いに行ったし、大しておもしろくもないこち亀のゲームつまらないと分かっていながら最高得点までやりこんだこち亀ばかです!!

こちら葛飾区亀有公園前派出所 勝てば天国! 負ければ地獄! 両津流 一攫千金大作戦!(特典なし)

■ぼくがやりこんだこち亀のゲーム。小学生レベルのミニゲームばかり入っていたが、こち亀への愛だけでパーフェクトクリアした。

そんなこち亀もいよいよ40周年、200巻の大台へ達!

秋本先生のご年齢からして300巻は難しいことを考えると、もうファンとしてはこれ以上望むものはないという感じでしたが、40周年記念で『こち亀』のみのジャンプ、『こち亀ジャンプ』が発売されました!

こち亀ジャンプ 2016年 9/21 号 [雑誌]: 少年ジャンプ 増刊

両さんが編集長を務めているジャンプという設定で、表紙からポスター、連載作品すべてが『こち亀』という究極のファン専用ジャンプ!!

買うしかないでしょファンなんだから!!

今回は最高におもしろい、40周年こち亀ジャンプについて紹介します!!

全部こち亀という衝撃

喜びいさんで購入した、『こち亀ジャンプ』の目次がこれ!

21db6c8cbe0572b786419885f70c096a

参照:こち亀ジャンプ (C)秋本治、アトリエびーだま、集英社

なにもかもすべて『こち亀!』

どのページ開いても『こち亀』なんだから、目次をつくる必要があったのかと思わせるほど濃い内容です!

普通の広告ですら、無理やりこち亀にするために両さんの眉毛を加えています。

e31aeafa6cb976f2a1c74b71650ced46

参照:こち亀ジャンプ (C)秋本治、アトリエびーだま、集英社

アイドルも完全につながり眉毛に。本人から悲鳴が上がりそうなこち亀っぷり。

さらにアンケートハガキも、出す意味がないと思わされてしまうほど『こち亀』一色。

73309e91ead68bdfeae53598c6bf8a3b

参照:こち亀ジャンプ (C)秋本治、アトリエびーだま、集英社

はがきの裏面には、こち亀のキャラの印象アンケートがついています。

da3274ca749d9d872457183fdfc061ca (1)

参照:こち亀ジャンプ (C)秋本治、アトリエびーだま、集英社

しかしこれも両さんが編集したことから、完全に自分のエゴに偏った内容になっており、『両津勘吉の印象を3つまで答えてください』という設問では、

  • かっこいい
  • イケメン
  • 顔がいい
  • 男前

など同じ言葉を言い方変えただけじゃねーかという項目ばかりが作られ、対する『中川の印象を教えてください』という設問では、

  • つまらない

という人格否定から始まり、

  • 親の愛情を受けて育ってなさそう

完全な悪口までが項目の中に組み込まれています。

麗子さんの項目はセクシャル・ハラスメントだけでうめつくされ、部長にいたっては

『敵キャラ『部長』の印象を3つまで教えてください』

1・バカ 2・アホ 3・マヌケ

という悪口しかチョイスできない鬼畜なアンケートになっています。

こんなものでプレゼントが当たるというのがすごい。

両さんのやりたい放題が嬉しすぎる。こち亀ジャンプ、買ってよかったな…。

ジャンプ連載陣が選ぶ、お気に入りの話も

こち亀ジャンプにはジャンプ連載作家が選ぶ『お気に入りの話』が収録されており、どれも興味深くておもしろかったです。

もう200巻も続けていると、昔の話を見て「そういえばこんな時代だったなぁ」と過ぎた年数を実感してしまいます。

BLEACHの久保先生お気に入りの話は、両さんが少女漫画家・乙姫のアシスタントに行くエピソード。

0324c76958fbd500c16d4d03c5222617

参照:こち亀ジャンプ (C)秋本治、アトリエびーだま、集英社

両さんは手先が器用なので漫画を描くのがうまく、かつては少女漫画で連載していたこともあります。

しかしストーリー作りが壊滅的であり、少女雑誌でケンカ番長漫画を始めてしまい、編集部から「こんなもの人気が出るはずがない!すぐ打ち切りだ!」と言われるものの、

「人気がないのなら自分で作ってしまえばよい」

と、ヤクザに依頼して少女漫画雑誌をすべて買い取り、組員を使ってすべてのアンケートに自分の漫画を書かせ、暴力で人気1位を勝ち取るというとんでもない過去があります。

このことからプロの漫画家を自負する両さんですが、「アシスタントしてやるぜ」と乙姫のところに駆けつけるも、すでに原稿はアナログで作成しておらず、時代が変わったことに気付かされ呆然。

7a14d3e59a062a80e9f7e0edc54fd375

参照:こち亀ジャンプ (C)秋本治、アトリエびーだま、集英社

デジタル時代になんの役にも立たない、濃い顔のモブと化してしまった両さん。

この頃はデジタル漫画というもの自体が最先端であり、パソコンで漫画を描くというと「そんな馬鹿な!パソコンの天才なの!?」という衝撃がありました。

b90bd787a5633bba3ad07563cf4938c6

参照:こち亀ジャンプ (C)秋本治、アトリエびーだま、集英社

アシスタントたちのデジタル用語にとまどう両さんと本田。

中学生でもパソコンで漫画を描く今となっては、「レイヤーがたりない」という程度でとまどっているアシスタントなんてとんだお雑魚という感じですが、この時代には誰もがアナログで漫画家を目指していたので、すべてデジタルで仕上げるなんて考えられない状態だったんですよね。

今見るとあらためておもしろいお話でした。

ONE PIECEの尾田先生が好きな話もおもしろいです。

両さんがパチンコで50万発ほど勝ってしまい、店のものを手当たり次第に持って行った結果、店長が育てていたワニまでもらって帰るというお話。

d2bc734fec267810ae70c761fd6513b1

参照:こち亀ジャンプ (C)秋本治、アトリエびーだま、集英社

警察官が勤務中に平然とギャンブルしていいのと思わされますが、もうそんなことはこち亀では当たり前の光景です。

連れてきたワニ、ペットとして大切に育てるのかと思いきや、いつも通り金のことしか頭になかったことがわかります。

fac8958b2259a867053f4421dddc31d0

参照:こち亀ジャンプ (C)秋本治、アトリエびーだま、集英社

ハンドバッグにした時の大きさを測る男・両さん。

少しでも大きく成長してもらうため、高価な肉を与え、ワニのご機嫌を取り始めます。

d7f397562948b6586759e6870a7884f5

参照:こち亀ジャンプ (C)秋本治、アトリエびーだま、集英社

ご機嫌をとりすぎて、ワニにコーヒーと新聞を与え、自分は肩もみをするという召使いのようにへりくだった態度に出る両さん。

ここまでする必要があるのでしょうか?

その後、ワニの飼育には毎月のえさ代が10万円かかることが判明し、どれだけ成長させても赤字だと知った両さんは態度を一変、

「てめぇの食う分くらい自分で稼げ!!」

と、サーカスの芸を徹底的に仕込み始めるところで終了。安心するほどいつもの両さんです。

『ニセコイ』の古味先生がお気に入りのお話は、両さんのバースデーを中川たちが300億円かけて祝おうとするのに、なんやかんやで両さんがふらふらして東京に戻ってこず、300億円がパァになるというお話。

有名芸能人をたくさん呼んでしまったために、彼らの信頼喪失を恐れた中川が、考えられないほどブチ切れしまくるシーンが印象的な回。

3155b07173f44f966a436f6288b23840

参照:こち亀ジャンプ (C)秋本治、アトリエびーだま、集英社

角刈り!!

これはぼくも中川のセリフの中でトップクラスに好きなものなので、この話も収録されていて嬉しかったですね。

『暗殺教室』の松井先生のお気に入りは、神様が両さんの不真面目さに怒った結果、両さんをニワトリに変えてしまうというお話。

10362244cdd5a8bb7fb6af96e2d02e71

参照:こち亀ジャンプ (C)秋本治、アトリエびーだま、集英社

普通なら、「悪いことはするもんじゃない!」と反省して終わりなのですが、そこはやはり両さん。

ニワトリに変えられてしまったことを恨みに思い、「逆に神を倒してやる!!」と地獄から鬼を集め、天国に乗り込むというむちゃくちゃを始めます。

19710bb7c0b26daece88cc096418acd9

参照:こち亀ジャンプ (C)秋本治、アトリエびーだま、集英社

鬼たちは完全にビビって腰がひけているというのに、「さっさとやるぞ!!」と鬼たちに自分が用意した近代兵器を持たせ、天国に乗り込む両さん。

この人は一体何をしているのでしょうか?

この後、神にボコボコにされるも諦めず、神を罠で捕まえて身体検査を行った結果、神が実はカツラであったことが明らかに。

神の弱みを握った両さんは、「カツラをばらされたくなかったら、神の力でわしに銀座の一等地をよこせ!!」と脅迫し始めます。

まさに神をも恐れぬ男。昔のこち亀はこういうファンタジー系の話も多くあり、その中でも神への逆恨み対決は人気がある回ですから、こち亀ジャンプに収録されて嬉しかったですね…!

ジャンプのギャグ漫画で、『こち亀』と同様長期連載になっている『銀魂』の空知先生が選んだお気に入りは、派出所に初めてFAXコピー機が導入された時のお話。

珍しいFAXコピー機を見てテンションが上った両さん、調子に乗って自分の裸をコピーしまくり、それが部長のFAXに混ざって警察に送られてしまい…

82b8834b106745a4d4937c6bb8ab4803

参照:こち亀ジャンプ (C)秋本治、アトリエびーだま、集英社

空知先生はこういうのがお好きなんだろうという期待をまったく裏切らない回でした。

逮捕されてもおかしくない状況です。

他にも多くの作家さんのお気に入り回が収録されており、それぞれ時代がまったく違うため、並べて読んでいるだけで感慨深くなってしまいました。

また、やはり同じ漫画家さんが選んでいるだけあり、どれもよりすぐりの傑作回が多くて嬉しいですね。

紹介しきれなかった作品も、ぜひ本誌で読んでいただきたいです!

ジャンプ作家の描きおろし漫画も!

こち亀ジャンプの名に恥じず、ジャンプ作家の描きおろしこち亀も大量に収録されています。

特に最近漫画が発表されていない『NARUTO』の岸本先生の『こち亀』なんかは絵がうますぎて傑作でした。ぜひ本編で見てもらいたいです。

男性におそらく一番人気がありそうなのは『ToLOVEる』の矢吹先生の描きおろしでしょうか。

33d22e0f1a5e1eeccee7a25bde0242ce (1)

参照:こち亀ジャンプ (C)秋本治、アトリエびーだま、集英社

7c5b9b77e857724c9dcb93789aa8cf86

参照:こち亀ジャンプ (C)秋本治、アトリエびーだま、集英社

全然これ『こち亀』ちゃうやん!!

これはこれでよしとするけども!!

個人的にぼくが一番「買ってよかった!!」と感動したのがジョジョ荒木先生の描きおろし中川です。

9118e13c2c579734e4cb814291eb3ecf

参照:こち亀ジャンプ (C)秋本治、アトリエびーだま、集英社

カッコエエーーーー!!

これもなにひとつとして中川ではないけど、やはり荒木先生、とてつもないセンスを感じます。

こんなポーズ取る警官がこの世にいるでしょうか?

5b8799df8a19fb1ab31382366e9e1533

参照:こち亀ジャンプ (C)秋本治、アトリエびーだま、集英社

ONE PIECEの尾田先生の麗子は、どう考えても足が長すぎる気がしますが…。これはサービスなのか…。

500円で損ゼロ!!

こち亀ジャンプ 2016年 9/21 号 [雑誌]: 少年ジャンプ 増刊

近年まれに見るほど珍しい、500円出してもそれ以上に価値ある雑誌でした。

本当のジャンプは合併号でお休みですが、隙間にこれを出してくださったことに感謝しています。

書店で買いそびれても、電子書籍版がずっと買えるのでこちらもおすすめ!!

9月発売の200巻も超楽しみですが、こち亀ジャンプもファンなら持っていて絶対に損はない逸品です!

スポンサーリンク

最後まで読んでいただきありがとうございます。記事が面白かったらシェアしていただけると嬉しいです。

フォローする

スポンサーリンク